部長挨拶
本日は大阪公立大学写真部杉本の銀杏祭展にご来場いただきまことにありがとうございます。
3月の学外展にはじまり、春にはたくさんの新入部員たちをむかえ98人になったこの写真部のメンバーでの展覧会も本展で最後となってしまいました。部長として、そしてこの写真部の一部員として改めて時の流れの早さに驚かされる次第であります。
昨年に続いて、対面での開催が叶い本当にうれしく思います。昨今ではSNSなどでたくさんの芸術に触れることが可能であり、こと写真においても同じであります。若い人だけでなく、広く“写真”というものを直に見ることは少なくなったのではないでしょうか。そんな時流がある中で足を運んでいただけた皆さまには是非、本展を通じて“写真活動の自由さ”、“写真を見ることの楽しさ”、そして“カメラが、写真が本当に素晴らしいものであること”を感じていただければと思います。
前述の通り、新型コロナウイルスの影響で長らく対面での展示が叶わず自分も含め多くの部員たちが歯がゆい思いを募らせておりました。色々なものに自分を縛られ、不自由を強いられたこの何年かの間で私たちは本当に大切なものが何なのかついてゆっくりと立ち止まって考える時間を与えられたように感じます。
世界は常に変化している――。“次も同じ”なんて保証はもうどこにもない。その中でも永遠に記憶に焼き付けたいものに我々はファインダーを向けました。
部員たちの個性豊かで自由な発想に溢れた作品たちをどうぞお時間の許す限りご高覧いただければと思います。
カメラで一瞬を、永遠に・・・